欧米で生まれた損害保険制度は、日本で長い年月を経て、あらゆる企業やあらゆる個人の夢や挑戦を支えるものとして、大きく成長を遂げてきました。そして今、企業や個人の活動のフィールドは世界中に広がっています。新たな挑戦には、ニューリスクが存在します。けれども、法制度、商習慣、国民性等がまったく異なる環境の中でも、企業や個人が自由にそれぞれの夢や挑戦を実現していけるよう、カタチを変えながら損害保険は進化していきます。そして、日本で成長した損害保険は、世界の国々の企業や個人のために新たな進化を始めています。

 

危険品の国際海上輸送に関わる賠償リスク

国際海上輸出コンテナの総重量を、船長に提出することが義務付けられていましたが、誤申告による重大海難事故の発生を踏まえ、SOLAS条約が改正され罰則が強化されました。この改正に伴い、日本でも関係省令が改正されています。

<具体的なリスク>

  • コンテナの本船への積み込み拒否・返却
  • 貨物損害、人身傷害による賠償請求リスクの増加
  • 罰金の徴収

など

サイバーセキュリティに関わるリスク

「情報セキュリティ」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、“当事者”としてその損害について考えたことのある経営者や経営層の方は少ないのではないでしょうか。企業規模・業種・業態に関わりなく、情報漏えい事故やサイバー攻撃の被害は起きています。「うちには関係ない」という意識が、情報セキュリティの大きな事故や被害につながるかもしれません。

<具体的なリスク>
  • サイバー攻撃等によって発生した情報漏えいによる 第三者への損害賠償
  • 不正アクセスのおそれが発見された際の調査費用等
  • ネットワーク停止による利益損害

など

ドローンの業務利用に関わるリスク

風によって機体が大きく傾き制御不能になったり、傾き角が限界を超えてローターが停止するといったことがドローンの落下や墜落事故の原因となっています。 また、高度によって風向きや強さは大きく異なります。 目視のみで天候判断をし上空まで飛行させることはドローンの落下、墜落事故を招く原因となりますので危険です。

<具体的なリスク>
  • ドローンの落下や衝突等による第三者への損害賠償
  • 機体自体の墜落・損壊
  • プライバシーの侵害

など

自動運転車の走行実証実験総合に関わるリスク

自動車先進技術の進展や国の成長戦略等による研究の加速から、自動運転車の開発・普及に向けて官民の動きが活発化しており、交通事故の削減、渋滞の解消、高齢者の移動支援などに繋がることが期待されています。

<具体的なリスク>
  • 自動走行実証実験での運転者の操作ミスやオペレーションミスに起因する事故
  • 実証実験参加者の傷害
  • 車両の不具合(故障、ソフトウェアバグなど)

など

知的財産に関わる賠償リスク

近年では、進出先の国において、悪意のある外国企業から日本企業のブランド、社名について先に権利を取得されて、日本企業が権利侵害を指摘され、「警告状」が届いたり、「訴訟」を起こされたりなど、日本企業の海外進出によりトラブルに巻きこまれるケースが見受けられます。
また、「発明、形状・デザイン」などのリサーチ不足により思いがけず訴訟となる潜在的リスクもございます。 訴訟件数は増加傾向にあり、訴訟対応費用は企業経営に多大な負担を及ぼしかねません。

<具体的なリスク>
  • 他人の知的財産権を侵害することのリスク
  • 産業財産権として登録した権利に価値がないあるいは後日無効化されるリスク
  • 職務発明に関する従業員とのトラブルリスク
  • 営業秘密の漏洩リスクが主たるリスク

など